TINÖRKS(ティノークス)の紹介 -日常がほんの少し変わる音楽-

TINÖRKS

新しくデザインしたフライヤーとタイミングが重なりましたが、今回はTINÖRKS(ティノークス)の最新の自己紹介をしようと思います。

新しくメンバーが加入してくれたり、楽器、機材、曲も増えたのでそれらを絡めつつ「TINÖRKSとはどういうバンドなのか」と言うのを出来るだけ分かりやすく、紐解くように書こうと思います。

メンバー編成

photo by Yasutaka Sanjo

現在は5人編成で主に関西圏で活動しています。メンバーと担当する楽器パートは

Shizuku Kawahara
【担当パート】 ヴォーカル、アイリッシュフルート、ティンホイッスル、ローホイッスル、メロディオン、ラップハープ、メタロフォン、レインスティック、バードコール、コシチャイムなど

Yusuke Shimono
【担当パート】 ギター、カリンバ

Asushi Kukutsu
【担当パート】 チェロ、キーボード、スパークシェーカー

hara kana
【担当パート】 バイオリン

Hosei Tatemizu
【担当パート】 キーボード、スパークシェーカー、セミーヤ、カリンバ、ウクレレ

バンドの特徴

photo by Mai Shimizu

・アコースティック楽器と電子楽器を組み合わせ、ふわっとした心地いいサウンド

・珍しい民族楽器を含む11以上の楽器を使用。曲中、曲ごとに楽器が入れ替わる

・木漏れ日や空、森、日なた、星、宇宙など自然をモチーフにした楽曲

・今まで演奏した場所はカフェ、マルシェ、工作所、お寺、住宅展示場、ゲストハウス、デパート、野外フェスなど様々。2015年にはドイツ、フランス、ルクセンブルクで活動

photo by mi_flat
最近では野外のぶどうの実の下(笑)でも演奏

バンドのキャッチコピー

よく使用するのは「風景の浮かぶ北欧エレクトロニカ」という表現。 歌の曲もありますが、演奏するのは歌のないインスト曲が多いため、ライブの時、お客さんは目を閉じて音に身を委ねて聞いてくれることが多いです。

日常がほんの少し空想に変わるような、心の中にそれぞれに見たい風景が浮かぶような音作りをしています。

CD「ecotone」(エコトーン)のアートワーク

個人的には美術館でアート作品を鑑賞する感覚に近いかなと思っています。

音楽的にはefterklang(エフタークラング)、amiina(アミーナ)、Ólafur Arnalds(オーラヴル・アルナルズ)、ビョーク、シガーロス、Väsen、ヨーランモンソン、poなど個性的な音作りをする北欧のアーティストの影響を受けているので「北欧」が重要なキーワードになっています。

音楽ジャンル

エレクトロニカ
日本ではまだまだ知っている人が少ないです。生音と電子音を組み合わせて、そこにグリッチ、カットアップなどの音楽的な手法を取り入れ、踊るための音楽ではなく、聴くための音楽です。

強いメッセージを声高に歌うのではなく、雰囲気にそっと寄り添うようなサウンドが特徴です。けれど聞き流すようなBGMではなくドラマティックな展開があったり、音作りとハーモニーにさり気なく個性を出したり、実験的な要素を盛り込んだり、音楽的な魅力や可能性がつまったジャンルです。

今まで活動してきた中で、何度かメンバー編成を経て、現在はバイオリンとチェロを加えた日本では珍しい楽器編成になりました。

メンバーと楽器のことをもう少し紹介

TINÖRKSを結成する以前から一緒に音楽をやってきた雫はたくさんの楽器を奏でることのできる貴重なマルチプレーヤー。

photo by Yasutaka Sanjo

フランスのブルターニュ地方の工房で手作りされたアイリッシュフルートやアイルランドの縦笛ティンホイッスル、ローホイッスル、インディアンフルートなどの笛をはじめ、鍵盤ハーモニカ、膝上で演奏するラップハープ、小型の鉄琴メタロフォン、雨の音を奏でるレインスティック、鳥のさえずりのようなバードコール、シェーカーなどたくさんの音色を操り、さらにヴォーカルも担当するまさにTINÖRKSサウンドのかなめ。

photo by Hosei Tatemizu

ライブの時は曲中や曲ごとで楽器を持ち替えたり歌ったりしていて忙しくしています。 曲のイメージを伝えるMCも担当してもらっています。

北欧の中でもとりわけスウェーデンが好きで実際に旅行したり、一時期スウェーデン語教室に
通っていました。TINÖRKSの楽曲「Quark」「Ljus osh sno」などでは彼女のスウェディッシュ・ヴォーカルを聞くことができます。

↓の曲はスコットランドの作曲家でありフィドル奏者でもあるジェームズ・スコット・スキナーによって1903年に書かれた古典的な哀悼の曲をFlauto(フラウト)というプロジェクトでカバーしました。

【Free Sample Sheet】【譜面】Hector the Hero

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2013年にギターで加入してくれた霜野さんはエフェクターを駆使して色とりどりの音色を奏でてくれます。

photo by Yasutaka Sanjo

透き通るほど綺麗な音色、シンセサイザーのようなパッド音、泡のような音までギター1本で奏でているとは思えない程アイデアに溢れています。

実際にライブや音源の中で「Fullerene」(フラーレン)、「Komorebi」(コモレビ)、「Sinfonia」(シンフォニア)など霜野さんらしいギターの名アレンジをお聴きいただけます。それに加えて「カリンバの森」では味のある素朴なカリンバの演奏も聞かせてくれます。

photo by Yasutaka Sanjo

ちなみに霜野さんはmarcoheibei(マルコヘイベイ)というバンドにもギターで参加しています。他にシタール、タブラ、アップライトベースのメンバーがいる民族楽器が特徴の珍しい編成です。

marcoheibei Live at Shanti vol.1 / Aug. 3. 2013
movie by Hosei Tatemizu

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チェロで2017年に参加してくれたのは普段オーケストラでも活躍されている久々津さん。

photo by Yasutaka Sanjo

とあるサイトでこちらからバンドに入って欲しい旨を伝えた所、承諾してもらいましたTINÖRKSに入って最初のライブがドイツからwhale vs elephant(象 対 クジラ)を招いた3都市をまわるライブツアーでした。バンドの雰囲気に慣れない頃にもかかわらずwhale vs elephantのトビアスの要望にも快く応えてもらいツアーは無事に成功しました。

ドイツ人の友人Tobiasのプロジェクト「Whale vs elephant」とのコラボレーションツアー@神戸本町space eauuu

楽器はチェロでクラシックを演奏されていますが、最初に会った時、宅録やシンセサイザー、YMOの話で盛り上がったのを覚えています。またドラムも叩けるという才能の持ち主です。 本人曰く「まさかチェロでバンドに加入することになるとは思ってもみなかった」とのことです。

2018年東京で開催された「タビノエ」では「カリンバの森」と「星のピアノ」で前者はスパークシェーカー、後者はシンセサイザーをチェロパートの他に担当してもらいました。

音域的にハーモニーの旨味の部分である中低域を奏でてくれる久々津さんのチェロに注目して曲を聞いていただくと、いつもと違った発見があるかもしれません。

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記憶に新しい2019年春に加入してくれたのはバイオリンを担当してくれるhara kanaさん。

photo by Yasutaka Sanjo

バンドの平均年齢をぐっと下げてくれるほど若いです。hara kanaさんが加入してくれたエピソードは以前記事に書きましたので今回は割愛します。
(こちらの記事)

バイオリンの他にピアノ、シンセサイザーなど演奏、加えてDTMで曲を制作されているので機材やミックスの知識も豊富なこともあり、個人的にはプレイヤーというよりもトラックメーカーの印象を持っています。

曲を俯瞰した上でTINÖRKSのバイオリンアレンジを考えてくれるので、ハーモニーの構成やフレーズによって曲の世界観をいっそう際立たせてくれます。ライブの時は高品質なリバーブやEQなどを駆使して洗練された音作りをしてくれます。

また、メンバーの中で最も年齢が若いにも関わらず、表現にしっかりとした芯を持っているので、世代がばらばらなTINÖRKSの中でも個性を存分に発揮してくれています。

特に「Quark」などで聞けるカウンターメロディー、メインパートの後ろで鳴っているいわゆる裏メロは静謐(せいひつ)な深海に射し込む光のように美しいので、そこにフォーカスして聞いていただくのも面白いかもしれません。

また彼はanne.(アン)という5人組のバンドにキーボードで参加しています。TINÖRKSの時とはまったく違う雰囲気のhara kanaさんに驚かされるかも。

anne.-愛のうた

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photo by Yasutaka Sanjo

最後に自分のことを紹介します。 バンドでは主にキーボードを担当、楽曲の作詞・作曲・編曲・ミックス、アートワーク、演出、方向性を決めたりメンバーをまとめたりして代表を努めています。

学生の頃からシュルレアリスムやゴッホやモネなど絵画の印象派が好きで、音楽では坂本龍一さんやYMOに影響を受け、そこから派生して民族楽器やエレクトロニカを好きになりました。

雫とは大学の頃に出会って他の友人と一緒に宅録で音楽を作ったのが一番最初の活動でした。

その後、歌と笛とピアノのアコースティック編成で数年活動するも、うんともすんとも言わず解散。その後、他があまりやっていないことで実験的になりすぎず興味を持ってもらえるような表現スタイルを活動のベースにしてTINÖRKSを結成、現在に至ります。

若かりし頃は音楽で食っていくという気持ちが強かったですが、自分にとって夢を叶えるというのは厳しく、たくさんの挫折(笑)を経験して今は社会人をやりながら自然体で音楽活動をしていくということに落ち着きました。ただし野心をなくしたわけではないです。

TINÖRKSの目標のひとつはIceland airwaves、tiny desk concertで演奏すること。それに向かって道なき道を開拓しながら進んでいこうと思っています。

CD「ODOMYUNICA」(オードミュニカ)のアートワーク

最後に

活動初期の頃に比べると比較できないくらいTINÖRKSの音楽を気に入って頂ける方々が増えて本当にうれしく思います。

ライブの時に演奏後声をかけていただいて、聞いてくれた方々と話ができることは音楽を共有できている一番の証だと思います。

世界には音楽を表現するたくさんの形があり、音色があります。知らない楽器に触れ、音楽を通して心にある風景に出会えると、いつもと変わらない日常がほんの少しだけ変わる気がします。

TINÖRKSの音楽がそのきっかけになれるように、これからも活動を続けていければ幸せです。

以上、長々と書きましたが、TINÖRKSの自己紹介でした。 それではまた地球のどこかでお会いしましょう。

建水

ハンドメイドインジャパンフェス2019@東京ビッグサイト
photo by Yasutaka Sanjo

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