【レビュー】MOOJIGEN 新譜「Father’s Sea」を聴いて

レビュー

Father’s Sea

Yanekaのギタリストであり、
TINÖRKSのCD
「ecotone」「ODOMYUNICA」の
マスタリングをしていただいた
前田雄一朗さんのプロジェクト

「MOOJIGEN」1st album
「Father’s Sea」

のCDを購入して
手元に届いたので
さっそく聴きました。

すばらしい作品ですので
自分なりのレビューを
書こうと思います。

収録曲

「Father’s Sea」

1. FATHER’S SEA
2. KOTO(Old City)
3. LAI LAI(Let All In, Love Art Influence)
4. RENAISSANCE
5. FLOWING CIRCLE
6. BLACK CORAL
7. STORMY OCEAN
8. ALWAYS HERE
9. DUALISM
10.SUNSET INTO THE HORIZON

「Father’s Sea」
Official Music Video

Moojigen – Father's sea (Official Music Video)

#1. FATHER’S SEA

アルバムのタイトルにも
なっている曲。
海が開けていくような
壮大な音が押し寄せて
あっという間に
音楽の中へ引き込まれます。

深海を漂うように
うねるグルーヴ、
かつ分厚いサウンドですが、
旋律にどこか切なさが
あるように感じます。


#2. KOTO(Old City)

#1とは対照的に
オリエンタルな音色と
響きが印象的で
ドラムが有機的に絡む
アレンジの妙にぐっときます。
懐かしい響きにも感じますが、
パラレルワールドに存在する
東洋の街を訪れているよう。

高度で緻密な
ミキシングによる各トラックの
分離感と立体感が凄まじく
曲の中にいるように感じます。

京都でのライブ映像がありました。
ぜひご覧ください。

古都 (Koto) an old city by Moojigen

#3. LAI LAI(Let All In, Love Art Influence)

歪んだ音色と
乾いた音色のアンサンブルが
アウトローの世界観を
生み出していて
スチームパンク映画の
一場面を喚起させられます。


#4. RENAISSANCE

Bit Crasherで味付けした
エレクトロニカの
無機質なリズムトラックと
ギターのオーガニックな
持続音が重なり合い
絶妙な色彩で音が描かれます。

リズムと上物が
展開するにつれて
緊張感を増していくのが
不思議と心地よくて
引き込まれます。

曲の終わり方に
遊びがあって
それが次曲への布石を
生み出しているのに
思わずうなりました。


#5. FLOWING CIRCLE

ダウンテンポで
チルアウトを誘う
雰囲気があるやさしい
サウンドテクスチャが
印象的です。
歪んだギターの音を
こんなにも柔らかく
表現できるのは
雄一朗さんならではと思います。

聴く人の存在を
肯定してくれるような
心を支えてくれる
音のように感じます。


#6. BLACK CORAL

これまでの曲とは
打って変わって
coolな旋律とリズムが
全体を決定づけて
展開していきます。

幾重にもdelayがかかった
ギターのグルーヴは
幻想的な中毒性を醸し出し、
後半から激しさを増す
トライバル系のリズムトラックと
明確な意図を持ってパニングされた
シーケンスフレーズが融合して
緊張感を高めていく様は
音楽の域を超えて芸術にすら
感じることができます。

自分はこの曲が
一番気に入っています。


#7. STORMY OCEAN

細かい電子音とノイズ、
鋭いギターのループで始まり、
広大な大地を制するように舞う
メインセクションへと
繋がる圧巻のアレンジ。

どこか東洋的な主旋律が
物悲しく心に響き渡ります。

映画のエンディングのような
余韻に浸れると思います。


#8. ALWAYS HERE

近未来の街を
イメージしたかのような
無国籍風の抽象的なサウンドを
体感できる曲です。

一見混沌と重なり合う
アレンジに感じますが、
ひとつひとつの音に
意味があるのが伝わってきます。

例えばディケイを短くした
クワイアの余韻の終わりに
かぶさるように弦のアタックが
重なるように。

そして鼓動を
直撃するかのように
盛り上がる
最後のセクションは
恍惚な気分に
さえてくれるほど
美しいです。


#9. DUALISM

アンビエントな
雰囲気ではじまりますが、
やがて拍子さえ忘れるほどの
グルーヴが押し寄せてきます。

とてもまっすぐで
まばゆい光を
純粋に放ち続けるような
雰囲気を感じました。


#10.SUNSET INTO THE HORIZON

リバーヴの
深くかかった幹の太い
ギターの音色が
すべてを包含するように
力強く真実を響かせるように
語りかけてくるようでした。

インストなんですが、
歌が聞こえてくるほど、
言語的な響きを
体験できるのが不思議です。

テクニカルな演奏だけではなく、
音に魂があるというか、
生命が宿っているというか、
説明が難しいですが、
きっと聴き返す度に少しずつ
感覚で理解できていく気がします。


壮大な余韻が続いて

全体を通して聴いて改めて
雄一朗さんの作り出す
サウンドの壮大さと
奥深さに圧倒されました。

ミキシングやアレンジの
緻密さは高度で圧倒的で
そして音、ひとつひとつが
優しくて暖かくて
ポジティブな
エネルギーに
溢れていました。

創作において
とても刺激を受けたので、
僕も揺るぎない気持ちで
良い音楽を作りたいという
気持ちがわいてきました。

みなさんも
ぜひ「MOOJIGEN」の1st album
「Father’s Sea」を聴いて
素晴らしい音の世界観に
触れてみてはいかがでしょうか。

きっとこれまで聴いたことがない
音の波を体感できるはずです。

 

MOOJIGEN
(facebook page)

1st Album Teaser

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