「Glänta」灯に照らされた小さな場所

TINÖRKS

音楽活動に対して以前と比較すると考え方が変わってきました。

ライブ活動のエネルギーがほぼゼロになったのとSNSでの発信を極力やめ、音楽を作り始めた学生の頃のように自分自身で楽しむことを最優先にしようと思うようになりました。

以前は世に出たいという野心に満ち溢れていましたが、それを満たしてくれるであろう音楽の理想郷は少なくとも日本では実は「砂上の楼閣」だったことにようやく気づきました。同時に今まで色々と無理してやっていたことが精神的な疲労に姿を変えて今の自分を蝕んでいるように思います。

音楽活動のモティベーションがどんどん減っていく中、しかし不思議なことに表現したい意欲は一定量残されていて、「純粋に自分が作りたい作品だけを作り、残す」という「表現」のそれ以上でも以下でもない本質的でシンプルな動機に手を引かれています。

活動に付随する部分を最大限削ぎ落とし、精神的な負担をかけないようにして作品作りをしていこうと思っています。

前置きはこのくらいにして、現在、TINÖRKSのEPを制作していて、いつリリースできるか期限を決めていないのですが、それに収録予定の曲「Glänta」(グレンタ)の演奏動画を撮影しました。

アップライトピアノがあるスタジオを1時間予約してAKGのコンデンサーマイクC414 XLIIを2本レンタルしてレコーディングしました。

Glänta / TINÖRKS

「Glänta」はスウェーデン語で

森の中にある小さく開けている場所のことだそうです。

深い森に歩いている時にいきなり木の間で
太陽の明かりが照らしている小さな場所

そういうイメージ。

今年に入ってからも世界はより混沌としていて、精神的に疲弊するニュースがたくさん飛び交っているように思います。そういう時に現実逃避するための、ひとときでも安心して心を守るためのシェルターのような場所が必要と思ったのがきっかけでこの曲が生まれたような気がします。

スタジオでは合計4テイク録音しました。抑揚が一番表現できたのが4テイク目でしたのでそれを採用しています。撮影は相方の雫がやってくれました。

メインのカメラはα6300、レンズはSEL35F18なので広角がなくて構図を決めるのが大変だったみたいです。自分のカメラと雫のカメラの2台を使用して演奏が伝わるようにとても工夫して撮影してくれました。映像の編集はFinal Cut Pro Xを使用しました。

ピアノのテイクをミックスする時にもう少し丸く柔らかい音にした方が良かったかもしれませんが、これはこれでアップライトピアノ特有の家庭的な音?なので気に入っています。
そもそもAKGのマイクの録り音が自然な質感なので満足しています。

ちなみにEP収録の音源はuna cordaで演奏しました。音源が完成すればふたつのピアノの違いも比較できて面白いかもしれません。

最近、日本も含めて世界情勢を見るといったいどこに向かっているのか、ますますよく分からない状況ですが、情報過多に飲まれず、大切なものを見失わずに生きて行こうと改めて思いました。

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