【楽器レビュー】UGEARS社ハーディーガーディー組み立てキット

楽器

UGEARS社の組み立てキット
「ハーディーガーディー」(hurdy gurdy )を購入しました。

それについての紹介をします。

UGEARS社の紹介

UGEARS(ユーギアーズ)は
2014年に設立された
ウクライナの会社
現在はイギリスとウェールズの
会社として登録されています。

UGEARS 日本語サイト

海外サイト

製品はどれも木材の
パーツを使用した
組み立て式で、
個性的で面白いものが
たくさんあります。

UGEARS: unique mechanical models that make you wish you were a kid again

公式サイトから引用

Ugearsは高品質の木材を使用し、
接着剤なしで組み立てできるように設計された
独特の自走式メカニカルキットです。

合板をレーザーカッターで
精密に切り抜いた部品を
接着剤不要で組み立てる自作キットで、
歯車がかみ合って動くほか、
一部のモデルではゴムを動力に使用

UGEARSを知ったきっかけ

クラウドファンディングサイトの
KickstarterにUGEARSが出資している時に
ハーディーガーディーの製品を見つけてからずっと気になっていました。

公式紹介動画

Ugears Hurdy-Gurdy: world's first mechanical musical instrument for self-assembly and play

Kickstarterのサイトは
英語でしたので出資するか
躊躇しましたが、
その後amazonで
販売していることを知り
¥ 9,380(配送料・手数料:¥400割引後)で
購入しました。

ハーディーガーディーとは
(hurdy gurdy)

wikiから引用

ハーディ・ガーディ
(ハーディー・ガーディー、
英語: hurdy gurdy より)は、
弦楽器の一種で、張られた弦の下を通る
ロジンを塗った木製のホイール(回転板)が
弦を擦ることで発音する。

ホイールはヴァイオリンの弓と
同じような機能を果たしているが、
クランク(ハンドル)で操作されており、
従ってハーディ・ガーディは
一種の機械仕掛けのヴァイオリン
ということができる。

胴はギターやリュートのような
形をしたものが多い。
旋律は鍵盤を使って演奏されるが、
この鍵盤は「タンジェント」と
呼ばれる小さな楔形(通常は木製)を
押し下げて弦に押し付けることで
ピッチを調整している。

ほとんどのハーディ・ガーディには、
旋律弦の他に複数の「ドローン弦」があり、
旋律と同時に常に持続音が響いている。
このため、同じようにドローン音を持つ
バグパイプと似たところがあり、
フランスの民族音楽や、
現代のハンガリー音楽などでは、
バグパイプと同時に、
あるいはバグパイプの代わり
としてしばしば使われている。

そう、機械仕掛けのヴァイオリン
の異名をとる楽器です。

ちなみに発祥は
フランスやスペインらしいです。

Uzh Kak Po Mostu, Mostochiku. Hurdy-Gurdy Solo

Uzh Kak Po Mostu, Mostochiku. Hurdy-Gurdy Solo

実際の演奏風景を見ると
そう言われる所以が

分かると思います。
(最初この音色を聴いた時は
スチームパンクの
世界観が頭をよぎりました)

この動画で演奏されている
スタンダードなものは
(動画では)上下に2本ずつ
ドローン弦(一定の音しか鳴らない)と
真ん中に3本のメロディー弦が
張られています。

楽器中央の黒い部分の
下側にタンジェントと呼ばれる
鍵盤みたいなものがあり、
それを押すことによって
真ん中3本の弦を押して
弦の長さを変えることにより
ピッチ(音程)を変えて
メロディーを演奏できます。

楽器左側にあるクランク
というレバーを回転させて
弦を擦ることにより
振動を発生させて
音を鳴らしている
というわけです。

で、(動画では)上下に貼られている
ドローン弦(一定の音しか出ない)は
クランクの回転速度によって
鳴るか鳴らないかを
決めることができます。

動画を見る限り、
おそらくですが、
クランクを回転させず
少しだけ動かしている間は
ドローン弦の音が
鳴っていないのが
分かると思います。

通常はドローン弦の音が
下でずーっと鳴っていて
その上でメロディーが
奏でられています。
なのでバグパイプのような
音の雰囲気がします。

ハーディーガーディー組み立てキット

今回購入したのは
メロディー弦と
ドローン弦が
それぞれ一本ずつ張られた
非常にシンプルなものです。

(本体の他に金槌と台座も付属)

組み立ての詳しい解説は
下記のサイトがあります。
(組み立て後に知りました(涙)

ハーディガーディを作ろう(キット編)

非常に詳細な
解説をされているので
もし購入された方は
ご覧いただいた方が
絶対にいいと思います。

商品は部品を切り取る前の
8枚のプレートと
やすり、輪ゴム、釣り糸(弦)、
ろうと松ヤニ、金槌と
(これも組み立て!)
マニュアルから
構成されています。

(ろうは部品を連結する部分や
歯車の噛み合う部分などに使用します。
これがものすごく重要な工程なんです)

金槌は組み立ての
工程で使用します。
もしピンセット的な
ものがあれば便利だと思います。

TINÖRKSのメンバーでもある
雫に手伝ってもらって
こつこつ作りました。
途中休憩を挟むも
正味6時間少しは
完成までにかかりました。(けっこうがんばった)

amazonのレビューの中に
ガンダムのプラモデルを
想定していると痛い目に会うと
いうようなことが
書かれていましたが、
まさにそれを痛感しました。

楽器的な部分の他に
歯車が噛み合う
装飾的なパーツも作る必要があり
制作は一筋縄では行きませんでした。

組み立てのマニュアルは
写真とアイコンだけで
言葉の説明はなかったですが、
特に支障はなく
分かりやすかったです。

無事に完成するものの…

完成後、演奏してみましたが、
ピッチが安定しないこともあり
チューニングが難しかったです。

そもそも完成後の状態では
タンジェント(鍵盤)の位置が
正確ではないので
メーカー推奨のキーは
Dとのことですが、
実際に近い音階は

D E F# G A Bb C

でした。

で、さっき紹介したサイト

ハーディガーディを作ろう(キット編)

で、ピッチ修正の方法と
タンジェントの正確な位置を
印刷できるPDFを
ダウンロードできたので
割り箸と接着剤を使って
改造してみました。

改造後

割り箸の先端を
カッターで
尖らせたものを
タンジェント(鍵盤)に
接着剤で固定して
弦にあたる位置を
3箇所調整しました。
(一番左E、右から2番目B、一番右端C#)

結果、音階はDメジャースケール

D E F# G A B C#

になりました。

ちなみにタンジェントを
使用しないいわゆる開放弦は
D(ルート音)になります。

さらにEのタンジェントを
押し込む深さも調節しました。

画像右端のE音のタンジェントの
左側に縦細長く
くっついている板のかけらみたいなのがそれです。

ピッチは
タンジェントが弦に触れる場所と
タンジェントがどのくらい
弦を押し込むかで決まります。

これがかなりシビアです。

UGEARSはそもそも
楽器メーカーではないので
この辺のクオリティは
致し方ないかなと思います。(その分、装飾を含めたデザイン性は抜群)

通常遊ぶ際には
問題ないと思いますが、
楽器として使用する場合、
とくに他の楽器とのアンサンブルを
する場合はこの修正方法を
参考にしていただければと思います。

あと、ポイントとしては
ホイール部分をしっかりと
ヤスリでサンディングして
平らにすることが重要です。
(2枚の板を貼り合わせているため)
平らにすると音色が綺麗になります。

それからギーギーと
余計なノイズを
出さないためには
クランクを回す方向も
重要になってきます。(実際に回して余計なノイズが鳴らない方向を探るしかないです)

チューニングの方法

公式動画にもチューニングの
方法が紹介されています。

Ugears Hurdy-Gurdy Tuning Tips in English

また

「ハーディガーディを作ろう(キット編)」
にも
STEP 7:調弦と調整
として詳細な解説があります。
http://www.crane.gr.jp/HG/007/index.html

いろいろ試しましたが、
自分が思う一番いい方法を記載します。

おすすめチューニング方法

①メロディー弦を
ホイールに触らない程度に
上に少し引っ張りミュートし、
ドローン弦だけの状態で
クランクを回しDの音に
チューニングする
(チューニングアプリを使用して
シビアに調整)

②メロディー弦を指で弾きながら
Dの音にチューニングする。
(チューニングアプリを使用)

③メロディー弦、ドローン弦を
それぞれ指で弾きながら
まったく同じ音程に
なっていることを確認し、
クランクを回して綺麗な倍音に
なっていればOK

キーはGもいけるみたいですが、
僕はDの方が音色がしっくり
きたのでDの方が好きです。

演奏動画「ジングルベル」

ジングルベルを演奏した動画を
撮りましたので、実際の音の雰囲気をお聞きください。

最後に

ハーディーガーディーについては
これまでビジュアルや
音色しか知りませんでしたが、
組み立てキットを購入して
制作過程において
楽器の構造やチューニング、
音色の調整など勉強になりました。

このハーディーガーディーの音と
電子音を組み合わせたり、エフェクトをかけたり、TINÖRKSのライブや
今後の音楽制作に
取り入れていけたら面白いと
思っています。

もしライブで演奏しているのを
ご覧いただく際はドローン弦も
一緒に鳴っている時の倍音の響きや
クランクの回す速度で
音程が変化している所にも
注目して聴いてもらうと
さらに面白いかもしれませんね。

ハーディーガーディーは珍しい楽器なのでもし生演奏を聴ける機会があるのなら、それはとても貴重な経験だと思います。

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