【曲解説】「kaze eno torso」心の奥行きをさがして/CD-R「ecotone」

ecotone

ブログを新しく開設したので
TINÖRKSの4枚目のCD-R
「ecotone」(エコトーン)に収録の
「kaze eno torso」
(風へのトルソ)の曲解説を
加筆、修正をし再投稿します。


 

[bandcamp width=350 height=470 album=2917550921 size=large bgcol=ffffff linkcol=63b2cc tracklist=false track=1592000459]

『ecotone』

1. fullerene
2. north (norrsken mix)
3. migration (ver1.8)
4. komorebi
5. kaze eno torso
6. homing

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

5. kaze eno torso
風へのトルソ

アイリッシュフルートが印象的な曲です。
トラッドと呼ばれる伝承曲ではなく、
現代的でエレクトロニカな
電子音でアレンジされた曲で、
フルートがメロディーを演奏するのは
珍しいと思います。

アイリッシュフルートとは
購入したミュジカミリオンに
解説が掲載されているので引用します。

「アイリッシュ・フルートは
もともと19世紀のイングランド
オーケストラに使用されていた
木製フルートでした。

その後、すべての指穴に
キーを用いた
金属製のフルートが誕生し、
木製のフルートは一般的には
使用されなくなりました。

しかし、アイリッシュなどの
トラッド系の奏法のためには
指穴を直接指で押さえる必要があり、
そのためにトラッド系の
フルート奏者達だけが
木製のフルートを
使い続けることになったのです。

このことからこれらの
19世紀の木製フルートは
「アイリッシュ・フルート」と
呼ばれるようになりました。

従って、この呼び名は
「アイルランド製のフルート」
という意味ではありません。

実際、今日でも一部の奏者が
使用しているオリジナル楽器の多くは、
当時のロンドン(イングランド)で
製造されたものです。
このため英語の正式名称では
“English Simple System Flute”

と呼ばれています。」

tinörks(tinorks)で使用しているものは、
イギリスのメーカー
「ディクソン(Dixon)」のものです。
(現在使用しているものは
Gilles Lehart 6キー付き
木製アイリッシュ・フルート)

3つの管で構成、
上部管と中管の間の隙間によって
多少のチューニングが可能です。

松村さんのギターは
2種類収録されていて、
左から聞こえるのは
ガットギター(クラシックギター)で、
右から聞こえるのはエレキです。

どちらも風のイメージですが、
前者は高地の乾いたもの、
後者は低地の湿ったものの
雰囲気があるように感じます。

リズムトラックは愛用している
AKAIのMPC1000という
サンプリングマシンで
プログラムしました。

サンプリングマシンというのは、
好きな音やフレーズを取り込んで、
音程や長さ、明るさを調整、
加工できる機材です。

取り込んだ数百種類の音の中から
イメージにあった音を選んで
ドラムを叩いているかのように
曲のリズムセクションを作ります。

tinörks(tinorks)の曲の
リズムトラックは
MPC1000で制作し、
MTR D3200と
同期しながら録音しています。

今回はメタロフォン(小型の鉄琴)の
ふちを叩いた音を編集し使いました。

輪郭のはっきりした固い音ですが、
フルートやギターの音と
コントラストが出て
いい感じになりました。

マスタリングの作業では
奥行きと臨場感が生まれて、
ライブで聴いているかのような
雰囲気になっていると思います。

タイトルの『風へのトルソ』は
風へ体をあずけて
しまいには同化していく様子を
込めて名づけました。

トルソ(torso)というのは
イタリア語で、
手、足、頭部を欠くか
あるいは省略した
胴体だけの彫像のことです。

以前にシュルレアリスム展で観た
ダダイズムのジャン・アルプの
「植物のトルソ」(1942年)の
曲線の残像が頭の中にありました。

トルソという言葉を
曲名で使いたかったので、
実現しました。

モチーフとなったのは風とフルート。
風へささげるフルートの音を
イメージしました。

風とフルートの間には空間があって
フルートの音色とともに
距離が縮まって、
やがて自分自身が風になって
空と同化していく様子。

体内の息を音に変えるという
フルートの構造から
イメージを広げてみると、
演奏者の生命の躍動が
音色に変換されているとも解釈できます。

この曲のkey(調)はDmですが、
後奏部でC(on F)に転調させました。

曲の始めに存在していた主体(フルート)が
曲の終わりでは別の主体(風や空)へと
姿を変えるということを
音楽的に表しました。

後奏部で後ろで鳴っている
ふわっとしたギターの音が
前に迫ってくる場面も
それを助長するように
アレンジしました。

tinörksの音楽は
聴く人が色々な風景を
想像することができると思っています。

『風へのトルソ』を聴くときも、
イメージを自由に広げてもらえると
その人なりの物語が生まれるかもしれません。

その瞬間、心の奥行きが生まれて、
音に包まれていくと思います。


CD-R『ecotone』(エコトーン)は
TINÖRKS公式ショップにてご購入いただけます。
もしよろしければ聴いてください。

『ecotone』
format:CD-R
(阿波和紙ジャケット+歌詞カード付)
6曲収録
¥1500(tax in)

BASE TINÖRKS公式ショップは
常時SSL化のセキュリティで安心して
お買い物をしていただけます。
お支払いは各種クレジットカード他にも対応。
たくさんの商品を揃えておりますので、
どうぞご覧ください★

DLやストリーミングは以下でお聞きいただけます

iTunes music
https://itunes.apple.com/jp/album/ecotone/564962541?app=itunes

Apple Music
https://itunes.apple.com/jp/album/ecotone/564962541

Bandcamp
https://namimum.bandcamp.com/album/ecotone

コメント

タイトルとURLをコピーしました