【曲解説】「fullerene」バックミンスター・フラーにちなんで/CD-R「ecotone」

ecotone

ブログを新しく開設したので
TINÖRKSの4枚目のCD-R
「ecotone」(エコトーン)に収録の
「fullerene」(フラーレン)の曲解説を
加筆、修正をし再投稿します。

この頃から北欧エレクトロニカという
コンセプトで活動し始めました。

アイリッシュフルートなどの生楽器と
浮遊するリズムトラックを組み合わせた
心に風景が浮かぶ音楽を意識し始めた頃です。

メンバーが増えたこともあり、
活動の幅が広がり始めた時期でした。

生演奏を基本にして
打ち込みと同期するスタイル、
穏やかなサウンドテクスチャに
共感していただいたことが
その後の活動に繋がったと思います。

 

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『ecotone』

1. fullerene
2. north (norrsken mix)
3. migration (ver1.8)
4. komorebi
5. kaze eno torso
6. homing

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

1. fullerene(フラーレン)

エデンプロジェクトについて
知ったことが曲制作のきっかけでした。

エデンプロジェクトとは、
イギリス コーンウォール州にある
巨大な複合型環境施設で、
陶土の採掘場の跡地を
植物の楽園に変える目的で
始まったプロジェクト。

透明の半球体は
バイオームと言われる
ジオデシックドームで、
バイオームの中には、
世界中から集められた
植物が栽培されています。

ジオデシックドームとは
バックミンスター・フラーによって
考案されたドームです。

正三角形に組み合わせた構造材を
多数並べることによって
ドーム構造を形成。

60個の炭素原子からなる分子、
C60は一部の人々が
ジオデシック・ドームを連想する為、
バックミンスター・フラーにちなんで、
『フラーレン』と呼ばれています。


学生時分から
バックミンスター・フラーに興味があり、
『宇宙船地球号 操縦マニュアル』や
『バックミンスターフラーの世界』
を読みました。

今回、フラーのコンセプトと
描きたい曲のイメージが重なって
『フラーレン』という曲が生まれました。

バイオームはセルフクリーニング機能を有し、
かつリサイクルも可能で
耐久年数は30年程だそうです。

駐日英国大使館のサイトの説明を引用します。

「エデン・プロジェクトの基礎を成すテーマは
生物多様性であり、私たちが非常に幅広く
自然界に依存していることを示しています。

それを最も効果的に伝えるために、
トウモロコシ、バナナ、コーヒーなど、
世界の一般的な作物であり、
私たちの元気の源でありながら、
育っているところを
なかなか見たことがないものに、
特に焦点をあてています。

エデン・プロジェクトの有益な作物群は、
世界有数のものです。
植物をテーマとして掲げていますが、
人間としての私たち、その生き方や
価値なども取り上げています。

人間がいかにして数多くの方法で
自然に依存しているのか、
人間を持続させてくれているものを
人間がいかに保護・
持続させていく必要があるのか、
そして自然に対して大きな敬意と注意を払って
いかに生きる必要があるのか
ということを紹介しています。」

人が自然に依存して
生きているということは、
日常の中でなかなか意識することは
少ないと思います。

一方、自然の力を
垣間見せられた時は
自然を意識せざるをえない
状況になると思います。

それらを踏まえて上で、
音作りに関しては、
ドームの中でゆるやかに成長する
植物の様子に焦点を当てて
展開させて行きました。


曲の最後、後奏の部分で登場する
ロケットの噴射音のような音は、
植物が成長しすぎてドームを破り
空へと突き抜けていく様子を表しました。

自然を人の手では
決して制御できないという、
まるで「風の谷のナウシカ」
の世界のようですが、
人にとって脅威になりえる自然は、
人以外にとっては
脅威ではないこともある
ということも言えると思います。

一方、制御しない
あるがままの自然は
最も美しいという、
侘び寂びに通じる考え方も
この曲に含まれて
いるかもしれません。


初期の頃に録音した
アイリッシュフルートは
マスタリングの直前で
録り直してます。

松村さんのギターは
質感がとてもきれいで
『ecotone』に
収録されている
ギタートラックの中でも、
特にこの曲はフレーズが
柔らかい気がします。

中間部の落ち着いている所、
後ろの方で鳴っている
「こつっこつっ」という音は
メタロフォンのふちを叩いたのを
音程を下げて使っています。

土の呼吸のような、
植物の根っこの部分を表現しました。

一番最初に鳴る
「ブーン」という音は
僕がライブで弾いている
スウェーデンのメーカー
CLAVIAのnord lead2の音です。
かれこれ10年程愛用してます。

コード進行は

Gsus4 | Gsus4 | C/D | C/D

の繰り返し。
ミニマルな曲です。

ミニマルな展開の方が、
弾くフレーズの自由度が増すので
気に入ってます。

単調になる危険性もありますが、
この曲は植物の成長という
テーマに沿って書いたので、
コンセプトに沿いながら
音を少しずつ変化させ
展開させていくことができました。

ギターの松村さんが加入した直後に完成した
最初の曲なので、tinörksにとって重要な曲であり、
ライブで度々演奏し、今ではバンドの代名詞になりました。


CD-R『ecotone』(エコトーン)は
TINÖRKS公式ショップにて
ご購入いただけます。
もしよろしければ聴いてください。

『ecotone』
format:CD-R
(阿波和紙ジャケット+歌詞カード付)
6曲収録
¥1500(tax in)

BASETINÖRKS公式ショップ
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DLやストリーミングは以下でお聞きいただけます

iTunes music
https://itunes.apple.com/jp/album/ecotone/564962541?app=itunes

Apple Music
https://itunes.apple.com/jp/album/ecotone/564962541

Bandcamp
https://namimum.bandcamp.com/album/ecotone

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